惚れ直したぜ!:スルガベイ インペリアルIPA
2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。
12月は、このキャンペーンの最後にふさわしい、ライジングサンと人気を二分するベアードのフラッグシップといっても過言ではないスルガベイインペリアルIPAを紹介します。

スルガベイ インペリアルIPA
スルガベイインペリアルIPAは2009年9月に定番商品として正式にデビューしました。それまで何度かテストバッチとして限定醸造を繰り返し、Bryanが満足する仕上がりとなったため、正式デビューを果たしました。
醸造中のブライアン
IPA人気はアメリカから火が付き、今は世界的に大人気のスタイルとなっています。IPAよりもさらにホップの苦みを効かせ、アルコール度数も高いのがインペリアルIPA。スルガベイはIBUが90とかなり苦みの数値は高めです。しかし、ベアードの極意は何と言っても”バランス”。スルガベイを造る時にこだわったのが、そのフレーバーのスタンスでした:
- ダブルあるいはインペリアルIPAは、ホップをたっぷり使った甘いバーレィワインのようであってはいけない。
- 味覚を激しく攻撃するようなものであってはいけない。
- ホップの個性が表現されなければいけないが、明るくフレッシュで爽やかな風のようであるべきだ。
スルガベイは、IBU数値もアルコール度数も高いが、飲み飽きない、飲み疲れないインペリアルIPAに仕上がっている秘密は、そこにあるのです。その明るくフレッシュなホップの個性を強調するため、数種類の生ホップを贅沢に組み合わせドライホップを2度繰り返し、ビール全体に、ホップの苦み、フレーバー、アロマが複雑に表現されています。その名の通り、地元駿河湾が深く壮大なように、スルガベイインペリアルIPAは味のインパクトも奥深く強力です!
ホップの花火大会
そして、最後はラベルの話。ブライアンはアーティストのえいこさんに、スルガベイ インペリアル IPAの味はホップのキャラクターの花火大会だと説明しました。えいこさんがデザインしたラベルはまさに、駿河湾の空にホップが花火のように咲き乱れています。余談ですが、沼津に遊びにいらっしゃる際には、是非達磨山(だるまやま)へ行ってみてください。達磨山から望む駿河湾の景色は格別に美しく、空気のきれいな冬場は特に、真っ白な雪に覆われた富士山が威風堂々と光り輝いています。実はここがスルガベイのラベルのモチーフとなった景色なのです。
達磨山レストハウスからの景色
このように、ベアードビールは、すべてにストーリーがあります。パーソナルなこと、歴史的なこと、スタイルのこと、いろいろなストーリーに思いを馳せながら造られています。皆さんにも、自分の体験と合わせながら、楽しんでいただけたら幸いです。
多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!
ベアードさゆり