惚れ直したぜ!惚れ直したぜ!:修善寺ヘリテッジヘレス

8月 3, 2017by Baird Beer

惚れ直したぜ!:修善寺ヘリテッジヘレス

2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。

 

8月はクリーンで優しい味わいの修善寺ヘリテッジへレスをご紹介します。

 

修善寺ヘリテッジヘレス

 

2014年にベアードビールが拠点を沼津から修善寺へ移した時に、わびさびと共に新しく定番ビールとして加わったのが、この修善寺ヘリテッジへレスです。発想は、実は単純なところから生まれています。修善寺と言えば、温泉、温泉と言えば、風呂上がりのビール!まさに至福のひと時ですよね。その時に飲むビールが、キンキンに冷えたのど越しだけのラガーじゃなくて、さっぱりと爽快で、しかもフレーバー豊かなビールだったら、という発想でした(笑)。そして、どんなスタイルのビールを造るのか、この修善寺の歴史や風情のある趣を伝えることのできるスタイルがいい、そこは真面目に考えました。

 

修善寺の温泉

 

修善寺は、日本の長く豊かな文化遺産と深く関わり合いのある場所です。へレスラガーは、ドイツのバイエルン地方に古くから伝わる伝統的なビアスタイルで、ドイツの奥深いビール文化遺産と深く関わっています。修善寺ヘリテッジへレスは、この二つの「遺産」という思想を祝い感謝するために生まれたビールなのです。へレスの特徴としては、ずば抜けたドリンカビリティを持ち、クリーンで丸みがあり、バランスのとれているゴールデンラガー。まさに風呂上がりにピッタリ!

 

地ビール解禁の1994年には、へレスを造るブルワリーは結構あったのですが、今ではあまりこのスタイルを造っているところはありません。ましてや定番で提供しているところなど、数えるほどだと思います。ビールには長い歴史があります。歴史や伝統のあるビールだが、IPAやペールエールに人気を博され、埋もれてしまったスタイルもあります。でもそんなスタイルの中にも、繊細ながら個性を発揮する、長く愛され続けるだけの魅力あるスタイルはたくさんあります。ベアードではそんな魅力あるスタイルを蘇らせ、これからも紹介していきたいと思っています

 

最後にラベルの話。ベアードブルワリーは修善寺の大平地区にある 自然に囲まれた素晴らしい環境の中にあります。このラベルは、3階のブルワリーガーデンタップルームのビアデッキから望む美しく豊かな自然をそのまま切り取ったもの。狩野川の曲線が美しく、よーく見ると、ベランダの柵まで描かれていますよ。実際の景色と比べてみてくださいね!

 

同じ風景

 

このように、ベアードビールは、すべてにストーリーがあります。パーソナルなこと、歴史的なこと、スタイルのこと、いろいろなストーリーに思いを馳せながら造られています。皆さんにも、自分の体験と合わせながら、楽しんでいただけたら幸いです。

 

多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!

 

ベアードさゆり